ATOK再臨。

5月いっぱいでAdobeのサブスクリプションをやめた代わりというわけではないんだけど、ちょうどそのころにジャストシステムの日本語入力システム「ATOK」をちょっとだけ試すつもりで使い始めて、そのまま3~4ヶ月経過しました、というお話。

これまでのあらすじ

ぼくとATOKとの出会いは1992年辺り。当時の会社のPC-9821(ひとり1台ではない)に一太郎と一緒にATOK7か8が入っていて、実家にあったキヤノンのワープロ専用機よりも変換が正確かつ操作がスムーズで驚いた記憶がある。そこからしばらく時は流れ、1997年辺りにインターネッツデビューするとWindows標準のMS-IMEのバカさ加減からATOKが思い出されて、近くのヤマダ電機でATOK11を購入する。これが感動的に良くて、以来毎回最新版に買い替えるようになった。

そんな時代がしばらく続いたある日、ぼくはMacユーザーになっていた。それとは特に関係なく、このころになるとバージョンナップのためのバージョンナップになってしまったのか、使っていくうちにバカになる(=誤変換が増える)という状態になっていて、脱ATOKを模索するようになる。

そこに颯爽と登場したのがGoogle日本語入力で、バカになったATOKとそれほど変わらない変換効率ながら、ネットで使われる新語や流行語が自動的に変換候補に出るというのがとても新鮮だった。ここにWindows標準のMS-IMEのバージョンアップもあったり、Macの「ことえり」「かわせみ」を加えて右往左往してるうちに疲れ果て、ここ10年弱はすべてをあきらめてキーバインドも含めてMS-IMEで細々と暮らしておりました。

for Android

きっかけはスマートフォンでした。Androidの日本語入力はGoogleのGboardをメインに、お試しでマイクロソフトのSwiftKey AI キーボードを使ったりしていたところ、Galaxy S24に乗り換えたらSamsungキーボードがプリインストールされていた。これはAIで文章作ったりしてくれるとのことだけど、それ以前に変換が微妙で却下。ここでまたATOKを思い出し、Android用はどうだろうかってことで試してみることにした。

プレミアムの年間契約は特に安いわけではない

買い切り版はなくなっていて、サブスクリプション(月額制)のみ。これがPC版とセットでベーシックの330円/月とプレミアムの660円/月と2段階ある。プレミアムは辞書引きできたり、Androidの変換エンジンもより高機能なものになっているみたいだけど、お試しだからベーシックで。ちなみにiPhoneでATOKを使いたい場合はなぜかプレミアムにしないとダメ。

ATOKはなんか古くさい

で、Androidで使ってみた感じは…イマイチ。PC版の辞書と連携できたり新語のダウンロードは便利だけど、フリックの感触の違い(?)に慣れないのと、変換候補の表示が窮屈な感じがあるのと、そもそも変換もなんかアレなのと、確定が学習されない感じなのと、フリックで長文入力→変換→文節認識修正中に操作を間違えて全消しっていうんだったら単文節変換の方が効率いいのとで、2週間くらいでGboardに戻ってしまった。ひょっとしてプレミアムのためにベーシックがしょぼくなっているとか?

for Windows

誤変換を集めて配る

というわけで、予想外にPC版を継続使用しているのは、Google日本語入力やMS-IMEに比べて圧倒的に誤変換が少ないから。ATOK 2024…設定画面の煩雑さは相変わらずだけど、変換効率の良さは昔の昔に戻ったね。使っていくうちにバカになる病も治ったかも? 病の原因は単文節変換+誤変換の確定が辞書登録されてしまうみたいなものではないかと思っていて、最初こそ長い文章を打ってから変換(連文節変換)したり、誤変換もていねいに直して確定してたのが、いつのまにかいつもの単文節変換になってしまっている状況下でユーザー辞書の自動登録単語を見ても、おかしなものが登録されなくなってる。誤変換報告機能もよくできていて、単純に辞書の語彙を増やす方向なのかもしれない。とにかく全体的にかつてのスムーズさを取り戻したと思う。

精度90%越え

単文節でもいいじゃない

このエントリーを書くに当たって久しぶりにAndroidのATOKをいじっていたら、細かい設定を見逃していることがわかったから、もう1回ちゃんと向き合ってみることにした。Twitterもやらなくなってしまったし、ブログの更新頻度も下がって以前ほど日本語の入力をしなくなったのが残念ポイントだわ。

なんだかんだで結構打ってる
せっかちなので
まさに単文節変換!

なんと、スタパ齋藤氏もATOKに戻っているではありませんか!

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