コメントで教えていただいた『Singles~1981-85 中森明菜 11 Great Hit Singles+6 by Yuzo Shimada』を入手して1週間ほど聴いているんだけども、これがとても良い。楽曲はもちろん、「フラット・マスター・バージョン」というマスターテープをそのままCDにしたという触れ込みの音がとても気持ちいい。この前の味噌屋のラーメンと同じで、スッキリ・サッパリとしていてキレがいい。デビュー当時のあどけなさの残る声や、海外レコーディングでの音の違いまで、細かいニュアンスやディテールがよくわかる。とにかく音が”速い”! 今後はこういった「フラット・トランスファー」のCD以外は買いません(笑)
ぼくが今までにいちばん聴いたであろう中森明菜はいつぞや買った30周年記念のハイレゾで、こいつはリマスターはもちろんリミックスもされていて、聴き直してみると思っていた以上のギトギトのコッテリ仕上げであった。当時は「最高!」と思ったのになぁ(笑) すべてがそうではないけれど、いわゆる「リマスター」は音の広がりやゴージャス感を出すために、疑似サラウンドみたいな処理をしているものが多い。余韻があるというかエコーがかかったような感じというか、オーディオフェアで聴く高いCDプレーヤーの音というか、音が”遅い”。
こういう音がサブスクに出てるのも良くないよねー。ビートルズなんかも2015年リマスターや2023年リミックスがレコメンドやプレイリストで積極的に使われていて、化学調味料ぶっ込みまくりの音が標準になってしまっている状況。そういう音に慣れるとオリジナル(=天然素材)が物足りなく感じてしまう。今回のフラット・トランスファーの中森明菜は歓迎するけど、彼女も毎回の○周年に不在だから、レコード会社の好きなようにいじられて再発売されまくりでなんか複雑だわ。
で、レコードは今回のCDと比べてどうなのか…『ミ・アモーレ(Meu amor é…)』を、歌詞違いの『赤い鳥逃げた』の12インチシングルで聴いてみると、ぼくの環境(SL-1200GR+M44G)ではレコードの方がウェットで低域の量感がある元気な音。対してCDは繊細で伸びやか。器としてのCDには十分なスペックがあるわけで、ここのところちょっとした話題(?)の「初期CD」ってのも試してみないといけない気がしてきた。
うおさん、こんばんは。CDのコメント読ませて頂きました。
テープそのままの音質で発売するのなら、オリジナル・アルバムやシングル集も、この方法のMasteringで、CDを安く定番販売してくれれば二度買いとかしなくて済むのにって思います(笑)
誰が聴いても音が良いと分かるのでメーカーは、あまり出したくないのかも(笑)
2012年にSACD化されたBEST(DSD層)と聞き比べても違いが良く分かります。せっかくのSACDなのに聴いた後は耳疲れします。
今回のCDの種類もBS2、HQCD、SHM-CD等、色々ありますが、このCDは標準の、ただのCDなのに(笑)
音が良すぎる。
CDもまだ捨てたものじゃ無いです(笑)
所で、またオススメの1枚ですが、飯島真理はお聴きになりますか?
彼女の最新のベストのRemasterがサッパリで・・・
色々と調べているうちに、ビクターで当時リリースしたシングルをまとめた「飯島真理 CDファイル」を見つけて。
このCD、ビクターに聞くと、これもマスターテープ直接CDにしただけのシンプルな音源らしく、最新のベストと比べても天と地の差(笑)
89年の発売で長らく廃盤でしたが、リクエストでアマゾン限定で再発したそうです。価格も1989円(笑)
もし興味があり、まだでしたら是非聴いてみて下さい。文句なしの音質です。曲も良いです。
康晴さん、ありがとうございます。
レコード会社はマスターテープがいちばんいいということを知っていて、できるだけそれを出さないように手を変え品を変え売ってるんだと思います。ボーナストラックもリマスターもいらないんですけどねぇ。
DSDは音をいじるために一旦PCMに変換するものが多いみたいです。あるいはPCMで制作して最後にDSDに変換するとか。最近のなんちゃらCDは全く意味がないとぼくは思っています。音楽に限らずデジタルで記録するということは、媒体や通り道の影響を排除できるというこで、だからインターネットも成立しているわけで。そうすると今度はサーボ電流がーとかジッターとかクロックという話が出てくるんですが、これも突き詰めていくと音質に影響するという根拠がハッキリしないんですよねぇ。
飯島真理は大好物です(笑) CDファイル早速注文しました。昔々に買おうか悩んで買わなかった記憶があるんですが、今回改めて内容を確認してみたら、スプーンおばさんの曲が両方とも収録されているみたいで、貴重な1枚ですな。