美里ちゃーん!

モノクロにグリーンが印象的

久しぶりに新品のレコードを買いました。渡辺美里の『Flower bed』というアルバムで、オリジナルの発売は1989年。発売日に写真集付きの初回限定盤を買ってそれこそCDが擦り切れるほど聴いた青春の1枚。彼女のアルバムではこの前作の『ribbon』がいちばん有名で、ちょっと前に30周年記念盤みたいなのが出てる。でもぼくは断然「Flower bed派」。

ミニステッカー付き(納品書に貼ったのはぼく)

レコードを聞き始めたころに探したことがあったんだけどプレミア価格で断念。みんなCDで買ったんだね。そして去年(2022年)の10月にレコードでリイシューされた時は、今更レコード買ってもそんなに聴かないだろうと思ってタワレコの欲しい物リストに入れたまま9ヶ月放置。今月になって「在庫なし」になっているのを発見して慌ててHMVにオーダーした。タワレコで買ってコンビニ受け取りにすれば送料もかからなかったし、ポイントも使えたのに…と思っていたら、なんということでしょう!タワレコの在庫が復活していた(笑) 当時買ったCDはいつの間にか無くしてしまったから「物理メディアで持っておくように」という神の啓示だった、ということにしておく。

EPICソニー信者だったなー
ビジュアル的にもこの辺がピークかも?

「美里ちゃーん!」という子供の声で始まるこのアルバムは、本人主演の短編映画との連動作品だったとかで、確かにそんな話を聞いたような気がするけど当時のぼくはそっちには全く興味がなかったし、そもそも話題になってなかったと思う。ニューヨーク・ロサンゼルス・東京でレコーディングされた贅沢なアルバムだって事はなんとなく認識しつつ、クレジットにあるジェフ・ポーカロが何者なのかも全く知らなかったなー。改めて見まわしてみると今まで通り渡辺美里の先輩である清水信之と佐橋佳幸が中心なのかなぁ、と。その他、小室哲哉は『ムーンライト・ダンス』の1曲のみ。岡村靖幸の2曲がいい。

レーベルが「EPIC」じゃなくて「Misato」なのはオリジナルも?
B面は1曲分空いてる

A面に6曲、B面に5曲で分けられているからなのか、B面の内側にかなり余裕があるカッティングになっている。おかげで大江千里作曲の『すき』が内周ギリギリにならないのがいいところかもしれないが、全体的にレベル低め(=わずかに音が小さい)で微妙なところ。レコードで発売された最後のアルバムで、CDは写真集付きだったりしたからCDメインで考えられた構成なのかも? 当時のレコードもこうなのかな? なんにしてもリマスターされてるとかじゃないからCD音源と聴き比べてもそれほど違いを感じないというのか、音質的な部分では期待したほどではなかったなー。あと、センターの穴がキツい。

インテグレーションなしよ(欽ちゃん)

レコードプレーヤー方面はカートリッジをJICOのJ50+牛殺からDENONのDL-103に付け替えて、DENON純正のAU-300LC(MCトランス)を通してSU-G700(アンプ)のフォノイコライザーへ繋ぐ。久しぶりに聴くMCカートリッジは繊細で低域のどっしり感と高域の抜けが両立していて非常に良い。

定期的に引っ張り出されるトランス

ここでまたオーディオ欲が出てトランスとフォノイコライザーをラックスマンのE-250に切り替えてみたら、やっぱりこっちの方が上だなー。全体的にコクというのか厚みというのか奥行きがあるし、細かいところでは音の表面の感じ?質感?…ザラザラした音なのかツルッとした音なのかみたいなものがわかる。SU-G700の内蔵フォノイコライザーもかなり優秀でその差はわずか。こうやって聴き比べなければ全く気にならない。そんなこんなで、SU-GX70にしたい気持ちは完全になくなった(笑)

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