去年突如として復活したオーディオの趣味。アンプの買い替えから始まって、オーディオラック、部屋の残響対策(未完成)、予定外のスピーカーの修理を経て、一応のゴール地点であるD/Aコンバーター導入は、結論から言うとATOLLのDAC100seに決定。
アンプのIN100seが思いのほか気に入ったから、ATOLLで揃えてみたいというのが大前提で、当初はDAC200を本命と考えて、日本での発売を待っていた。が、実際に発売になってその金額を目の当たりにするとちょっと無理。ボリューム、バランス出力、iPhone/iPadからのワイヤレス再生等々、ぼくにとっては必要のない機能も多いし、D/Aコンバーターは進歩も早い。もう1回冷静に選び直し。
D/Aコンバーターを導入したい理由は3つ。
- 現在使用中のCDプレーヤーの音を現代の水準に引き上げたい
- AirPlayの音をより良く(アナログ入力からデジタル入力へ)
- ハイレゾ音源(=CDよりも高音質)を聴いてみたい
ATOLLの中で、という事になると選択肢は少なくて、外部入力でD/Aコンバーターとしても使えるCDプレーヤーを導入するか、DAC200の1ランク下のDAC100seを選ぶくらい。前者の場合、お値段がDAC200とそんなに変わらないし、今からCDプレーヤーを新規で購入っていうのに気分が乗らないし、後者はUSB入力がPCM16bit/48kHzまでってところがなー、などと悶々としていたらこれは誤植で、pdfでダウンロードできるカタログや、本国のサイトで24bit/96kHzまで対応の表記を発見して一件落着。
同価格帯の製品の中では、DSD非対応だったり、USB入力が96kHzまでだったり、DACのチップがPCM1796だったりと、スペック的には少々見劣りするかもしれないけど、電源がアナログ回路とデジタル回路で分けられていたり、オペアンプを使わずにディスクリートで組まれていたりと、「それ以外」の部分のこだわりが、最終的に出てくる音に大きく影響するのではないかと。
観音開きの梱包の中には、電源ケーブルとアナログケーブル、さらにIN100seと同じリモコンが同梱されていた。本国ではオプションじゃなかなったかな? 言われてみれば、DAC100se本体のATOLLのロゴの部分に、DAC100には無かった黒抜きのリモコン受信窓が新設されておりました。電源のオン・オフと入力切替、さらにはボリュームが17段階で調整できるとのこと(ボリューム調整は電源OFFでクリア)。
さてさて、早速音を出してみた第一印象は…ソニーのSCD-555ESと比較してだけど、全体的な音の出方が強めというのかなぁ、活きがいい感じ。方向としてはそんなに変わらないかな。情報量は多め。特に低域は輪郭がクッキリハッキリで気持ちがいい。この先はiTunesとの連携や、ハイレゾ方面等々を実験しつつまた後日。