エコー感。

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アムトランスから天地無用で到着
満を持さないまま導入した真空管プリアンプのTRV-4SE。出てきた音には真空管らしい響きはあるものの、IN100SEのみの場合と比較するとどうもイマイチな感じという話の続き。インターネッツでは、真空管は本来の性能を発揮するまでの「慣らし」に何百時間もかかるみたいな話をチラホラみかけるけどさー、確かに電源を入れてから30分位は、グングン音が良くなっていく感じはするけれども、それでも3日も使えば問題ないくらいに安定すると思うぜー? 経験上「いいやつは最初からそこそこいい」ってのもあるしさー。

足を下にして縦のまま運ばれるように梱包されてる!
プリアンプとパワーアンプのインピーダンスマッチングは問題ないし、もうちょっとすれば音が良くなるかもしれないという淡い期待を込めて週末にひたすら鳴らしこんだ結果、やっぱり真空管を交換する決断に至りました。 このプリアンプには、真空管を動かすための直流を作り出す整流管の5AR4が2本と、電圧増幅の12AX7が4本、フォノイコライザーに同じ12AX7が2本挿さっていて、微弱な信号を扱うフォノイコライザー用の真空管には金属のシールドが装着されている。今回は12AX7を6本全部入れ替える作戦。真空管で音色を変えるっていう楽しみはもうちょっと先にとっておきたかったけど、緊急事態だから!

12AX7というのは非常にメジャーな真空管で別名をECC83という。例によってインターネッツで調べてみると、主にギター用アンプ方面で音色の比較をしている情報がたくさん出てくる。楽器の場合は真空管ごとの個性を気に入るかどうかという部分もあるから、オーディオ的な適性とは微妙にちがうけれども、全体の傾向としては非常に参考になる(はず)。

現状で12AX7は23種類くらいあるらしい
他にも、やっぱりギター方面なんだけど、12AX7の音の傾向を相対的に比較したエントリー(の日本語訳)を発見。なるほどー、トライオード標準は表の下の方にある中国製のだな。以上を踏まえた上でお値段を調べてみると、表の上位にあるTUNG-SOLJJ ElectricのGOLDってのはやっぱお高いなぁ。2本くらいならなんとかなるけど、6本だからさー。

足のキレイさからして違う
悩んで悩んで、結局JJ ElectricのECC803Sに決定。要するにJJ ElectricのGOLDじゃないやつね。このECC803Sっていうのは12AX7(ECC83)の高信頼管で、加えてJJ Electricのはロングプレートと言って、真空管の中身が長い。これが音質にどう影響するのかわからないけど、高信頼管は音がいいらしいのと長寿命なのと、有名メーカー製の高級真空管アンプで使用実績が多いのと、何よりもお値段が現実的。

交換中の風景
ここまでやっといてアレなんだけど、実は真空管を替えて音が変わるなんて半信半疑というか、その昔のユニゾンリサーチのアンプでも真空管を交換してみたりしてたけど、音の変化ってそんなに記憶になくてさー。それがなんと、今回JJ ElectricのECC803Sにしてみてびっくり仰天。低域の解像度も量感もIN100SEのみの場合と遜色ないし、中高域はシャリーンと漂うように鳴る! ボーカルは真ん中にふわっと広がる感じ…そうそう、真空管の音ってこの「エコー感」なんだよね。それにしても、真空管でこんなに変化するとは。ここでTRV-4SE導入の成功を確信して、今度はレコードの音を聞いてみると…あれ? 全然ダメじゃん。真空管も交換したのにどうするんだよ、これ。(つづく)

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