負け続ける。

DENONのDL-103が海外で評価されているという話を聞いて、久しぶりにDL-103でレコードを聴いてみたら、やっぱり内周の音のひずみが気になる…丸針だから仕方がないと思っていたけど、もしかすると組み合わせや設定が良くないのかも? 新しい気持ちで仕切り直すべく、ヘッドシェルを変えてみることにした。

”L”の付いたより軽い方のモデル
ステンレスのネジ付き

白羽の矢を立てたのはシェルターのヘッドシェル「MODEL 1011L」。シェル側(の指かけ)にネジが切られていて、ナットを使わずにしっかりと固定できること、軽いこと、お値段がそこそこ級なことが選択ポイント。懸念していたのは、取り付け面の高さ。SL-1200GRはアームをあんまり下げられないし、DL-103は背が低いからもしかすると水平が出せないかもしれない。オーディオテクニカみたいに寸法を載せておいてほしかった。

ネジ無しで19.6g
スペーサーとネジで結局20gオーバー

残念ながらその懸念していたことが的中。昔々に買ったカーボンスペーサーを総動員してなんとか水平を出せたものの、見た目も含めたゴテゴテ感が好きになれない。あとちょっと重いかなー。指かけにあるネジの穴が左右でズレているのとスペーサーに阻まれて、シェルに対してカートリッジが平行になっているのかが確認できないのもアレ。それでもできる限りの調整をしてレコードを再生してみたところ…内周のひずみは全く改善されなかった。残念ながらシェルターのヘッドシェルはお蔵入り。

ターンテーブルマットは6mmのものを使用

シェルやその重さはひずみには関係ないという考察の元、テクニクスのヘッドシェルに戻してもう1回設定をやり直してみる。付属のオーバーハングゲージではシェルの根元から針先まで52mmということになっているけど、昔々に作ったオフセットゲージで確認すると54mmくらいになる感じ。これでレコードを再生すると、内周のひずみは明らかに少なくなった。気にならないといえばウソだけど、このくらいならこのまま使ってもいいかなというレベル。

プラスチックの上端で52mm

ずっとメインで使っているオーディオテクニカのVM740MLやその前のVM750SHでは内周のひずみは全く気にならなくて、これはラインコンタクト針だからなんだろうけど、念のためオフセットを確認してみたところ54mm近辺になっていた。このシェルはネジの位置が決まっていてオーバーハングは調整できないから油断してたぜ。それにしてもレコード関連は負けが続いている。もうやめた方がいいかも(笑)

  1. 僕もDL-103の内周ひずみには悩まされて、シェルの交換、オーバーハング、リード線の交換とさまざまやってみたけどダメ。もしかと思い、新しいDL-103を買ったら嘘のように解消されました。というので、個体差、DL-103の個体差はけっこう大きいというのが僕の結論です。

  2. コメントありがとうございます!

    なるほど、個体差ですかー。それは盲点でした。ということはこれ以上もがいてもアレな可能性が高いですね。買ってから数年たってるのもあるし、針交換してみようかなー。ぼくは何かとハズレを引きやすい体質なので、当たるように一緒に祈ってください(笑)

  3. 当たるように祈ってました。本当に良かったです!

  4. 匿名さん、ありがとうございます。

    おかげさまでいいやつが届きました。これでぐっすり眠れます(笑)

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