普通じゃないやつ。

1か月ぶりにカートリッジ(レコード針)を入手しました。今回はJICOの新製品「J50」に「牛殺」という針をセットにしたものでございます。

以前よりもパッケージがかっこよくなっている
「SHURE」じゃないけどなぁ

「サ行」

普通のやつ、ということで買ったSUMIKOのPearlの低域がリッチで勢いがある音が気に入ったものの、接合針の”もうちょっとのところで前に出てこない感じ”が惜しいなーと思っておりました。勢いのある音というと、「サ行」がダメダメ(音割れ)で売ってしまったSHUREの「M44G」が思い出されて、これをもう1回買ってみるのもいいかもしれないと思って調べてみたら、製造終了から数年経ってプレミアムな価格になっているではありませんか。昔よりも高く買って「サ行」がダメだったら立ち直れなさそうで踏み出せずにいた。

SHUREじゃなくても

SHUREはカートリッジ製造をやめてしまったから、もう純正の交換針は手に入らないわけで、JICO等々の互換針を使うなら、同社から出ている「J44D」と「J44A 7」というSHUREのM44のリメイク版の方がいいかもしれないと思っていたところに、「J50」という新型カートリッジが発表になった。リメイク版を作る過程で副次的に生まれたものを製品化したとか。

JICOはシュアのMMカートリッジM44のレプリカとなるJ44を昨春発売したが、試行錯誤しながら開発を進めていく段階で、系統としてはM44の音に間違いないが、中域から低域にかけてよりラウドで押しが強いタイプのものがひょっこりできた。これをレプリカとして売るにはやや無理があるが、そのまま葬り去るにはあまりにも惜しいため、J44の軌道がのるまで待って、ようやく発売することになったそうだ。

https://note.com/musicbird/n/n86623a974a9c

J50はM44系をベースにしているから、各社から出ているたくさんの(互換)針も使えるし、最近流行りのウッドケース化なんかもできるんじゃないかと思って(たぶんやらないけど)、予約受付開始の10月3日にオーダーした次第。発送は17日だった。

振り切る

おわかりいただけただろうか?

で、「牛殺」とは何ぞやという話。レコードの針が付いている棒の部分をカンチレバーと言って、今回買ったのはこの部分が木でできているというもの。その木の名前が「牛殺」で、別名を「カマツカ」という。普通はアルミなんかで作られる部分が木なんだからまともな音はしなさそう。でも組み合わせるJ50自体が”クセつよ”っぽいから行くところまで行ってみることにした。「牛殺」で検索すると怖い画像が出てくるから、「JICO 牛殺」とか「JICO USHIKOROSHI」で検索するんだぞ。

「MORITA」はレコード針職人の名前

ヘッドシェルは使っていなかったオーディオテクニカのMG10で。リード線もおそらくMG10に付属のもの。全長15mmのネジの頭がつっかえてしまうから、ナイロンワッシャーを2枚挟んでなんとかなった。組み上がりは15.9g。いいんじゃないでしょうか。今回も運良くアームの高さ調整は不要だった。

アンプのフォノイコも試しています

艶消し

レコードプレーヤーはテクニクスのSL-1200GR、フォノイコライザーはラックスマンのE-250(負荷容量は0pFに設定)で聴いてみると…予想よりも全然まともな音が出てきた。もっさり系の音なのかと思っていたら、案外キレもよくてびっくり。高域はさすがにキラキラ感はなくてマットな雰囲気。中低域はたっぷりしていてドラムのアタックが気持ちいい。無垢針だからなのかボーカルの押し出し感もなかなかで、これに慣れてしまうと他の針が物足りなくなるのではないかと心配になる。「サ行」は全く問題なし。ジャズやロックだけじゃなくて、80年代のシティーポップもまぁまぁ聴けるかなー。

針圧はとりあえず2gで

ラインコンタクト系の針やMCカートリッジでハイファイな世界を追求するのも楽しいだろうし、オーディオ的にはそっちが正しいと思うんだけど、音楽の”ノリ”という部分ではMMカートリッジに丸針ってのがいいような気がする昨今でございます。「丸針は内周歪みがー」とか「DL-103の高域がー」とか言ってたのに、丸針で高域がおとなしい木製カンチレバーを買ってしまう迷走状態。ポリシーがないんだよな(笑)

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