ディーゼルエンジンの宿命
マツダやBMW MINIのディーゼルエンジンに積もるススを掃除するという動画をYouTubeで見ていました。排気側にあるDPF(ススフィルター)が詰まる話なのかと思ったら、吸気側がススまみれでびっくり仰天。これはいったいどういうことなのか…今どきのディーゼルエンジンは、EGR(排気ガス循環システム)でススを含んだ排気ガスを吸気側に戻すから吸気側にススが堆積するということらしい。
デミオ1.5DのEGRはHot(DPF前)とCooled(DPF後)の2系統あって、Cooledはススが含まれないから、理論上はCooledが使われる領域をできるだけ選んで運転すれば吸気側のススの堆積を減らせるけれど実際問題無理だろうし、現状で何か問題を感じているというわけもないし、というところで話は一旦終わった。
使用上の注意
スマートフォンをiPhoneからAndroidに変更したのをきっかけに、久しぶりにこのあたりの情報を覗いてみようじゃありませんかと思い立って、古の「ELM327 OBD2 スキャンツール」を発掘した。これは最近の自動車にもれなく付いているOBD2コネクタに装着して、車内ネットワークに流れている各種データをBluetoothで送信する装置。そのデータをスマートフォンにインストールした「Torque Pro」というアプリで可視化する。興味がある人は3年前のエントリーを見るといいかも。マツダのCX-60はOBD2コネクタにこの手のやつを接続するとシステムが壊れて、ディーラーでも修復不可能になるらしいからマネしないように。デミオでも未来永劫使えるかわからないよね。
4連メーター
スキャンツールの説明書が見つからず、Bluetooth接続のためのPINコードがわからなくて苦戦した。0000も1234も9999もダメで途方に暮れていたところ、翌日に再挑戦したら1234で通った。どういうことなんでしょうか? スマートフォン側のアプリの諸々を思い出すのも大変で、3年前のエントリーの画像を参考に再構築した。
1.5DでCooledのEGRだけが使われる条件…(1)エンジンが十分に温まっている、(2)適度に負荷がある、(3)回転数が2,000rpm前後…が見えるようにメーター類を配置してみた。それ以外はDPF再生が終わるのかがわかるように堆積量のメーター2種を中心にあれこれと。3年前はDPF再生回数が208回、平均が152.3kmだったのが、今回は384回で140.5kmになってるなー。出かけなくなってるし、寒冷地で短距離走行が多いという最悪の条件だから仕方がないか。
置くだけ方式
前々からあるといいなぁと思っていたスマートフォンホルダも用意してみた。シュピゲンというメーカーの裏側がゲル状になっている置くだけ方式のやつ。大きなクリップ型といいますか、グイっと挟むだけだからスマートフォンの付け外しも簡単。縦位置で設置できないのがアレ。
デミオのダッシュボートは案外狭くて、設置場所はマツコネことマツダコネクトの右か左かしか選べない。とりあえず右の奥に設置する。これで各種メーターを見ながら運転してみると、CooledのEGRだけになる領域は上の3つの条件がそろった時なのがわかる。そしてやっぱりここだけ選んで運転するのは完全に無理。そもそも可能な限りススが発生しない・堆積しないような制御になってるだろうし。この先、何かしらで乗り続けることになったら掃除してもらえばいいかなー。