すべてを失った。

ここのところなんとなく調子の悪かったSynologyのNASをリセットしたのが先週の月曜日。ユーザーデーターは残したままOSだけ再インストールするという「モード2」というやつをやってみたらとりあえずはうまくいったんだけど、パーミッションや古いキャッシュファイルとの整合性がとれないせいなのか少々不具合が出た。それをようやく解決できた矢先、まさかの操作ミスで音楽ファイルのフォルダを削除してしまった。「フォルダの共有」を削除したつもりが「共有フォルダ」の削除だったみたいで、スナップショットもゴミ箱もきれいさっぱり全部なくなった。確かに赤い字で警告出てたよなー。

扇風機で冷やしながら

NAS上のファイルを復元できるというソフトを試してみたけどダメ。NASを買うまでに使っていたハードディスクを引っ張り出してつないでみたけど認識されず。復元ソフトでひとつのファイルも出てこないのは故障? いやいや、昔にハードオフに売りに行こうと思って入念にデータ消去したんだっけなー。バックアップは取ってないからこれ以上はどうすることもできず、約25,000曲・0.6TBの音楽データすべてを失った。まだ現実を受け入れられずにいる。が、写真フォルダじゃなくて本当に良かった。大半はもうずっと聴いてなかったから、ダウンロードのハイレゾとここ数年で買ったCDを読み直せば残りはサブスクリプションで実用上は困ることはなさそうだけど、なんか心に大きな穴が空いた。失意の中でバックアップ用のUSB HDDをオーダーするのであった。

すべてがうまくいかない状況の中で唯一の明るい話題は、3月にやってきた「ディオスコレア・エレファンティペス」こと「亀甲竜」のツルが伸びてきたことくらい。夏は休眠する時期だっていう話だから油断してたぜ。もしかしたら枯れちゃったかもしれないと思っていたから生存確認できて良かった。

普段は外に置いている
いつの間に!

古くはYouTubeのアカウントをやはり間違って削除したり、去年は15年も使っていたTwitterアカウントが謎の永久凍結になってしまったり、デジタルデータというのは諸行無常ですな。依存するならば実体のあるものが安全なんだろうなぁと思いつつ、デジタルデータにしても物理的なモノにしても、結局のところ何かを所有していると苦しみやしがらみが発生するのではないかという気がして、これはもう出家するしかないという結論に至っている。

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