安住の地。

クセの薄い方へ

久しぶりにレコード方面をいじっております。ここのところずっとSUMIKO Peral・M44G・DL-103の3つのカートリッジでまわしていたんですけど、Pearlはもうちょっと元気が欲しいし、M44Gは荒さに飽きてきたし、DL-103はいいんだけどなんか地味という状況をなんとかしたいと思っていたところに、1万円で1万3千円のお買い物ができる地域振興券が登場した。これにハードオフに出したJICOのJ50と曲がったVMN10CBの合計3,500円をプラスして、どこでも定価販売しているオーディオテクニカの交換針を近くの家電量販店で取り寄せてもらうことにした。

注文したのは無垢楕円針の「AT-VMN30xEN」と接合丸針「AT-VMN10xCB」の2つ。無垢楕円針だけのつもりだったけど、ここで買わないとずっと買わないままになりそうだし、いつレコードとか言ってられない状況になるのかわからないからできるうちにやっておこう、と。これでずっとお蔵入り状態だったVM700とVM610MONOが復活する。

SP用の針しか残っていなかった

通説は正しいのか

そんな状況下でカートリッジをDL-103に付け替えて、久しぶりにフォノイコライザーであるところのラックスマンE-250の内蔵トランスを使ってみたら、DENON純正のAU-300LCを経由するよりも高解像というのか、全体的にスッキリしていて見通しがいいではありませんか。いつぞや聴き比べてAU-300LCの方がいいっていう判断をしたけど、体調とか気分とか聴く音楽によって変わるってことを改めて自覚した。

これを使うときは配線のつなぎ替えが必要

「DL-103いいじゃんモード」に入ったオレ様は、今をときめくChatGPTやGeminiにSL-1200GRとE-250でDL-103を使うのはどうなのか聞いてみた。

システム(SL-1200GR + LUXMAN E-250)との相性
  • SL-1200GR:トーンアームの実効質量が中程度(12g前後)なので、DL-103とはやや軽い組み合わせ。本来は重めのアーム(古いDENONやオルトフォンのロングアーム)で真価を発揮します。ただし、ヘッドシェルを重量級にすればマッチングは改善。
  • E-250:MC対応なので直接接続OK。入力インピーダンスは 100Ω が定番設定。

いつぞやオーディオテクニカのやつに付け替えたら反っていてダメだったからテクニクス純正のやつに戻したんだけど、そうですか…重いヘッドシェルの方がいいんですか。ここでオークションでM44Gを買ったときに付いてきたパイオニアの古いヘッドシェルの存在を思い出して重さを量ってみた。間に挟んであった鉄の板と合わせて10.62g。対してテクニクスの純正ヘッドシェルは6.99gだから、付け替えれば3.63g重くできる。取り付け面も低いからSL-1200GRとの相性もバッチリチリ足(坂下千里子的な意味で)。

鉄の板の「12」は何だろう?
純正のヘッドシェル…3個持ってる
組み替え終了
実用上は問題なさそうだけど

テクニクスに付属のシェルリード線もそのまま移植して、例によってネジを締めるのに苦戦しつつも無事に作業完了。完成品は20.8gとなかなかの重さになった。早速プレーヤーにセットしてみると、高さ調整はいちばん低い状態でOK。針圧は規定の2.5gにできるけどウェイトが半分くらいアームから飛びしちゃって不安だから、収納の奥底にしまい込んだ箱からサブウェイトを取りだしてセットする。アーム自体が重くなるから一石二鳥?

サブウェイトを発掘してきた
サブウェイトを装着

一通り調整が終わってレコードをかけてみると内周の音の歪みがひどくて失望する…原因はヘッドシェルとカートリッジの平行が出ていないことだった。ヘッドシェルの肉抜きの穴とDL-103のお尻が平行になるように取り付け直したらバッチリチリ足(同)。で、重くする前と何か違うのか、音が良くなっているのかは正直なところよくわからない(笑) もっと重くしないと違いが出ないかも? とりあえず悪くなった感じはなさそうだからOKということで。

カートリッジの平行は穴から確認できる
いいんじゃないでしょうか

このパイオニアのヘッドシェルはPP-303というおそらく1970年代のもの。指かけが大きいのと位置がいいのかとても使いやすい。見た目のマッチングも違和感がなくていい感じ。DL-103のヘッドシェルはこれでようやく安住の地にたどり着いた(と思う)。

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