3個目。

CDケースよりも小さい(厚いけど)
定番のMCカートリッジとされているDL-103の設定を自分なりにキッチリとやり直してしばらく聴き込んでみたものの、なんとなくおとなしい音に納得できなくて、インターネッツでDL-103を使っている人のブロク等々を漁ってみた結果、ぼくの使っているAU-300LCというトランスが良くないのではないかと思って、トランスを外してTRV-4SEのフォノイコライザーに直結してみたらいい感じ! TRV-4SEのフォノイコライザーはMMカートリッジのみの対応だから、12時くらいまでボリュームを上げないとダメで、それにともなってフロアノイズも大きくなるけれど、低音もしっかり出るし、何よりものびのびと活きがいい音がするではないか。

端子側
こっちがDL-103本来の音で、トランスはそれを押さえつけてしまっているのかも? ということは、トランスじゃなくてヘッドアンプ(搭載のフォノイコライザー)を導入すれば万事解決?だがしかし、例によってそういうのはとてもエクスペンシブで現実的じゃないのよねぇ。そこで思い出したのが「合研LAB」という名前。レコードプレーヤー導入の時にフォノイコライザーをどうするのか調べていた時に見つけたガレージメーカー。その時はレコード周辺が全くわかっていなかったこともあって、素直にアンプに内蔵できる拡張ボードタイプを選んだのでありました。

トータルで1647台目!
そんなこんなで合研LABのホームページを覗いてみると、「GK06SPU」というMCカートリッジ専用のフォノイコライザーを発見。カレントミラーという電流増幅回路に、CR型のイコライザーという構成。そうそう、今まで使ってきた2つのフォノイコライザーはNF型だったから、CR型も聴いてみたいよねーということで、数日悩んだ末に注文。運良く(?)在庫ありで、入金の翌日に到着。

特にノイズとかは出てないよー
早速開封してセットアップ。120mm角に厚さ25mmのコンパクトボディーは、昔に見たアルミダイキャストの無骨なやつに比べたら見違える程の洗練度。左側の3つのスイッチはゲインの設定で、左右のツマミはそれぞれ左右チャンネルのイコライザーカーブの切り替え。これでRIAAじゃないレコードも再生できるようになった。そんなレコード持ってないけど(笑) その他はいちばん右に電源(ACアダプター)の端子。

片方はCDで片方はレコード
緊張の音出し…レコードに針を乗せてもサーっていう音が聴こえてこないからボリュームを上げたら大音量が。S/Nがいいってことかな? 今まで若干音が小さかったレコードが、D/Aコンバーター経由のCDやハイレゾと同レベルになった。音はトランス無しで直結した伸びやかな音からノイズを取り除いてそのまま大きくしたような方向。今まで物足りないと感じてた低音もたっぷり出るし、音が前に出るようになった。なるほど、これならDL-103がスタンダードとして評価されてるのも納得できる。

ノイローゼになりそう
調子に乗って松田聖子の『ユートピア』をレコードとCDで聴き比べてみた。レコードはお友達から借りっぱなしになっている当時のマスターサウンド盤(32AH 1610)。CDはちょっと前に買ったリマスター盤(MHCL 20154)。低域から高域までの音のバランスはレコードもCDもほとんど同じ。今まではレコードだと明らかに低域が不足してたからこれにはびっくり。CDの方がボーカルがセンターにしっかりと決まるかわりに奥行き方向の音場は狭いかもしれない。レコードは左右の音が若干混ざるせいなのか、CDよりも空間の高さがあるように聴こえる。というわけで、当分はDL-103+GK06SPUでレコードを聴いていくことにした。

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