準備完了
いよいよおまちかねのSP盤再生に挑む。VM610MONOの針をVMN70SPに交換して、針圧を5gに設定する。SL-1200GRの33回転と45回転のボタンの両方を押して78回転にセットしたら準備完了。念の為、フォノイコライザーのローカットスイッチをオンにしておきますか。
先月末に買ったSP盤の『野崎小唄』をターンテーブルに載せる。「ダンス・ミュージック」って書いてあるから買ったんですよ。SP盤はシェラックというプラスチックでできていて、普通のレコードよりも厚くて硬い。落とすと割れてしまうこともあるみたい。
ついにその瞬間が!
これ以降はいつもの手順でやってみたところ、あっさりと再生に成功せしめました。歌アリかと思っていたらインストのみだったのがちょっと誤算(笑) レーベルを確認すると「トツロト・スクツオフ」…フォックストロットってことは社交ダンス用だね。モノラルでナローだけど、非常に気持ちの良い音がする。
今後の課題
レコードは低音は小さく高音は大きく記録されていて、再生時にそれを補正するのがフォノイコライザーの役割のひとつ。1954年以降はRIAAという規格で統一された(ことになっている)。SP盤はその前の時代のものだから、盤(レコード会社?)によってマチマチで、今回聴いたSP盤の音はRIAAで補正されているから本来の音ではない。低音が出すぎてて、高音が小さいのではないかと思う。
SP盤は基本的に電気を使わずに録音されているから、再生も電気を使わない蓄音機で聴くのが究極とされている。対して現代のレコードプレーヤーやアンプ・スピーカーを使うのは「電気再生」というらしい。電気再生で問題になるのがフォノイコライザーで、探してみるとその辺を何とかできるガレージメーカーの製品みたいなものを発見した。が、ちょっとやってみたいというレベルにはちょっとアレなお値段。アンプのトーンコントロールで代用するのが現実的だけど、Simply Italyには付いてないのよねぇ。というわけで、SP盤に関してはここまでかなー。針だけで1万円かかってるんですよ。そうそう、アルコールでクリーニングしてしまった面は大丈夫だった。