やっと好きになってきた。

これまでのあらすじ

去年の暮れにオーディオ機材を若干整理して、アンプはユニゾンリサーチのSimply Italyだけになった。だがしかし、エアコンのないオーディオルームで真空管のアンプは夏を乗り切れないから、テクニクスのフルデジタルアンプSU-G700を3月の下旬に注文したところ、6月にならないと入ってこないから、それまでデモ機を使っていてくれということになった。

好きになれないかも?

SU-G700の第一印象的なものはちょっと前に書いた。

そしてその後はどうなのか…フルデジタルはニュートラルでクリア。自分の耳というのか感覚が慣れてきたのがいちばん大きな要素だと思うけど、古いジャズは古いジャズなりに納得できる。でもなー、真空管の方が押し出し感があってもっとグッと来る感じがあったはず。デモ機を借りている状況で1円も払ってないのに、SU-G700はあんまり好きになれないかもしれないと思っていた時期がぼくにもありました。

あんまり変わらない?

そんなこんなで、Simply Italyに戻すのが怖かったんだけど、ここは通らなければいけない道だから勇気を出して聴き比べてみたら、Simply Italyに思っていたほどの押し出し感だとかツヤは感じなくて拍子抜け。SU-G700に比べると重心低めながら若干レンジが狭くてマイルド。そのせいでボーカルや管楽器の角が取れて、厚みがあるように聴こえるのかもしれない。

こっちの方が重い

トータルではSU-G700の静けさや低域のスピード感とトレードオフかなー。LAPCをオフにすると音の厚みが増すけど、オンの方がいい。あえてフルデジタルという選択をしてみたものの、真空管のアンプとの違いはそれほど大きなものではなかったという結論。だったら、実売12万円のPM8006でも良かったかなぁとも思うけど、それを買ったら買ったでやっぱりフルデジタルはどうなのかっていう話になるだろうし。それでもアンプは1ランク下げてその分をスピーカーに回すほうが幸福度が高そうだ。

みんなちがってみんないい

真四角なのがちょっとアレ

音は目に見えないから、楽しかった思い出みたいに「あの(アンプの)音は良かった」ってなってしまうわけで、やはり機材にお金をかけても幸せにはなれない気がする。ある程度の質(=値段?)のものという前提はありつつ、どういう個性を選択するか…真空管は演出というかデフォルメされているような方向なのかな。写真に例えれば、SU-G700→デジカメで撮った写真で、Simply Italy→ネガフィルムからのプリントみたいな。ちょっと大げさかも?(笑) 後は注文したアンプが本当に来るのかどうか。世界的に半導体不足みたいだしねぇ。

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