そういえば。

逆転現象

最近はネットワーク再生とサブスクリプション(サブスク)が8割で、レコードが2割くらいの感じになっている。サブスクで聴いて気に入ったものがあればCDやレコードで買おうなんて思っていた時期がぼくにもありました。サブスクはApple Musicを使っているんだけども、有名盤や新譜は24bitで48~96kHzのいわゆるハイレゾが案外多くて、いざ買おうと思ってもCDの方が音質が低い(場合がある)問題が発生してしまっている。聞き分けできるかは別だけど。

柴田聡子の新譜は24bit/48kHz

もうひとつ、そういうハイレゾの中でも特に新しい録音のものをiPadからUSBでSU-G700(アンプ)に入れて”フルデジタル再生”で聴いてしまうと、レコードとか真空管とかアホらしくてやってられなくなるという事案も発生している。レコードは当時のものを当時のパッケージで聴くというロマンはありつつも、ぼくみたいに流行りで飛びついて大したレコードを持ってない人にとっては、ラインコンタクト針やMCカートリッジ等々でハイファイ再生を追求するのは不毛の局地ではないか。

どうなのよ?

そんな状況下で、この前入手したSHUREのM44Gの負荷容量(静電容量)の違いによる音の変化を聴いてみる。MMカートリッジはカートリッジ内のコイル~シェルリード線~アーム内の配線、プレーヤー~フォノイコライザー(フォノイコ)までの配線とフォノイコ内の回路を合計した静電容量によって音が変わってしまう特性があって、カートリッジごとに推奨する負荷容量が指示されている事が多い。最近のものは0~200pFがほとんどで、プレーヤーの配線までで大体100pFくらいになるからそのままフォノイコにつなぐとちょうどいいし、大半のフォノイコには負荷容量の設定がない。

豊穣な音
あってよかった負荷容量切り替えスイッチ

M44Gは設計が古いせいもあって(?)負荷容量の推奨値が450pFと大きいから、フォノイコ(ラックスマン:E-250)の負荷容量設定を最大の320pFにして聴いている。フォノイコまでの諸々を100pFとすると合計で420pFで推奨値にちょっと足りないけど、まぁまぁ実際どうなのかはわからない。JICOの針のおかげなのかコクがあるのにキレもあってのどごしのいい音で鳴っている。デジタルのシャープさとはまた違ったスピード感があって、やっぱりレコードにはレコードの良さがある。

友情出演:ひよこちゃんバス

そのままE-250の背面スイッチで負荷容量の設定を0pFにすると、ちょっとだけ中低域が引っ込んで厚みが減るというか、全体的に高域側にシフトしたみたいな印象の音になる。かと言って高音が強く出るということもなく。それでも320pF設定の音を聴いていなければこういうもんかなぁと思うくらいのバランスではある。

TEAM Technics
キズ防止でアース端子にパーマセルテープを貼っている

そして、SU-G700の内蔵フォノイコではどうなのか…E-250の0pF設定の音をややドライにした感じ。内蔵フォノイコはE-250に比べて華やかだけどどこか薄い気がしていて、そこが強調されるような結果…ぼくの先入観もあるかなー。これはこれだけで聴いてもあんまり良くないなーと感じるレベルで残念。

香り付け

オーロラサウンドの「MM Expander AFE-10」を導入してE-250はお役御免、そうなると真空管アンプ(Simply Italy)も出番がなくなって今後の方向性が決まるかなーと思ったんだけど、SU-G700の内蔵フォノイコではちょっと厳しいかなー。50~60年代のジャズ、70年代のフュージョンやソウル・ジャズ、80年代の邦楽を行き来しているぼくにとっては真空管でも十分というか、むしろそういう”香り付け”が好ましいと思う時もあるし、趣味のオーディオとしてはデジタル方面はもうユーザーが介入できるスキマがないってのもあるし、やはり当面は現状維持か。

37ドルの件

NASからのネットワーク再生に使うメディアサーバーアプリでAsset UPnPをお試し中という話をちょっと前に書いた。いろいろといじっていたらアルファベットの選択画面をスキップして直接アルバム一覧を表示できるようになったから買うことにしたんだけども、37ドルをどうやって払うか…PayPalを経由すればトラブルがあった時に日本語でなんとかなりそうだけど手数料が高い。が、ドルで支払いすれば手数料を節約できるという話を聞いてドルで払ってみたら、152.845円/ドルで5,655円の請求が来た。結果的にお得だったのかどうかはわからないが、1月中に買っておけば147円/ドル(5,439円)くらいで行けたのではないか疑惑が残る。

ちょとした差なんだけどねー

PayPalで海外送金するにはマイナンバーカードの画像を”隠し無し”で送って承認してもわらないといけなかったりで、なんだかスッキリしないわー。購入後に届いたメールにあるURLからAsset UPnPを改めてダウンロードしてインストールし直さないと登録できなかったというのもちょっと苦戦した。結果、メディアサーバーはAsset UPnPのみ、コントロールアプリはLINN.appのみというシンプルな環境に落ち着いている。

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