フィルムで写真を撮るようになったころにやってみたいなーと思った「赤外撮影」に、今さら挑戦しております。写真フィルムを取り巻く環境は加速度的に悪くなっていて、赤外フィルムはなんとか入手できたものの、現像を受け付けてくれるところがあるのかどうか不明なままのスタート。いつぞや1回だけやってみたかったというだけで買ったダークレスが2回分残ってるから、最悪それで何とかできないか考える。そして、このダークレスも今や入手不可能。
2008年にリバーサルフィルムで撮影したのを最後に、防湿庫で惰眠を貪っていたオリンパスのOM-1Nを引っ張りだして、赤外フィルムを装填する。そこそこフィルムで撮っているとはいえ、普段使っているのはフルオートのKLASSEシリーズだから、フィルムの入れ方をすっかり忘れてしまっていた。赤外フィルムは直射日光の当たるところで出し入れするのはNGらしい。カーテンをひいた屋内なら大丈夫かな?
赤外写真というのは、赤外線という目に見えない光で撮影する写真で、赤外線の波長まで感光するモノクロフィルム以外に、赤外線以外(=可視光)をカットするレンズフィルターが必要。今回はデジタル用のものを用意してみた。720nm以下の波長の光をカットするってことで、覗いてもかすかに赤くなにかが見える程度しか光が入ってこない。ということは、普通の写真よりもシャッター速度が長くなるわけで、フィルターの説明書によると10段分だって。フィルター無しで1/500秒だった場合は、1/50秒ってことか。(これは間違い)
午後から天気が悪くなるっていうから、本当は太陽が高い時に順光で撮るのがいいみたいなんだけど、午前中にコーヒーを買いに行くついでに峠の頂上で撮ってみた。三脚にカメラを設置したら、まずは赤外フィルターを外して普通に1枚撮影。これは普通のモノクロ写真になるらしい。ISO400のフィルムで絞りはF11、シャッター速度は1/500秒。カメラ内の露出計に加えて、スタジオデラックスでも露出を計測。赤外フィルターを取り付けたら、さっきの1/500秒を基準にまず3段分シャッター速度を落として1/60秒で1枚。そこから1段ずつ下げて、1/30秒、1/15秒でそれぞれ1枚撮ってみた。ここを参考に6段分までしか撮ってないけど、どんなもんなのかな。まだまだフィルムは残ってるから、次は10段分下げたのも撮ってみよう。