合研LABのMMカートリッジ専用フォノイコライザー「GK05CRS」を導入いたしましたのでお知らせします。去年の秋に買った「GK06SPU」はMCカートリッジ専用だから、MMカートリッジでレコードを聴くためには、アンプをATOLLのIN100seにするしかなくて、そうなるとスピーカーから何から大掛かりに配線を変更しないといけないから、ここ半年くらいはずっとDENONのDL-103のままだった。
この前アンプの聴き比べのためにIN100seにした時に、カートリッジをSHUREのM44Gにしてみたら、その音の勢いにMMカートリッジもいいよなぁっていうことになって、Simply ItalyでMMカートリッジを使えるようにサクッとオーダーした次第。合研LAB以外も検討したものの、CR型・負荷容量切り替え可能・モノラルカートリッジ対応等々を踏まえた上で現実的なお値段となると、他に選択肢がなかった。もちろん「GK06SPU」をすごく気に入っているってのもある。
合研LABの神対応のお陰で予想以上の速さで到着。早速Simply Italyで聴いてみると…なんかグッと来る感じが薄いというか、MMカートリッジの元気の良さが無い。これはどうしたことかといろいろとチェックしてみると、ゲインがRIAAカーブで35dBという説明があるではないか。確かにIN100seのフォノイコライザーと比べると音が小さい。
合研LABに問い合わせてみたらRIAAカーブで45dBに改造してくれるとのことで、サクッと返送。またまた神対応であっという間に改造が完了して戻ってきた。今度はバッチリOK! どうしてRIAAカーブで35dBの設計なのかというと、出力の大きなカートリッジでRIAA以外のカーブを選択した場合に問題が出ることがあるからだって。この辺、市販のいわゆるメーカー製でも大体35~40dBくらいだね。ちなみにIN100seのフォノイコライザーボードはMMカートリッジで40dBだった。ゲインが10dBアップするとボリュームは3倍になる(はず)。
最近レコードの音質チェックに使っているのが、カーラ・ボノフの『RESTLESS NIGHT』。邦題は『ささやく夜』。1979年のセカンドアルバム。これのA面の1曲目の頭…ギターが鳴ってボーカルが入った後のドラムがドンッと入ってくる瞬間がたまらない。M44Gはドスンと重さがあってスネアの勢いも最高だけど、ボーカルがなんかちょっと雑。そこで最初の最初に買ったオーディオテクニカのAT100Eにしてみたら、低域は若干軽めながらも全体的なヌケというのか爽やかさがすごくいいではないか。DL-103の方がワイドレンジで密度感もあるけど、AT100Eと比べると柔らかくて、なんだかこもってるようにも感じられる。
AT100Eはどうしても入門用と捉えられがちで(実際ぼくもそうだった)、初心者の場合そこそこのところで2個目のカートリッジに移行してしまうから、そういう部分で不遇のカートリッジなのかもしれないなぁ。その後、オーディオテクニカのVMカートリッジのレビュー記事を読んでいたら、アームを尻上がりにすると低域よりのバランスになるという記述を発見して(前は逆だったような?)実験中。やっとAT100Eが日の目を見たぞ。