さて、どうしたものか。

いかにも80年代というアレ

カートリッジ(レコード針)を新しくしてから、レコードを聴いた後でCDに切り替えるとなんだかイマイチ面白くないという状況になってしまっている昨今。スゲェ台風が来てるっつーことでどこにも出かけられない週末に、腰を据えて聴き比べをやってみたというお話。この前ちょっと紹介した『Chris Music Promide ~あの夏のカセット~』の1曲目、EPOの『VITAMIN E・P・O』は当時のLPを持っているから、まずはこれを。えーと、レコード再生環境は、PLX-1000+VM750SH→GK05CRS(合研LAB)

結構状態のいい盤

最初にCDを聴く。CDの再生環境はSCD-555ES→(コアキシャル)→DAC100se。これは「2015年の吉田保リマスター」ってやつと同じなのかな? その辺がハッキリしないけれど、低域もしっかりとピントが合っているし、ボーカルも前に出てくるし、特に不満は感じない。レコードに切り替えてみると…全体の音の押し出しがCDよりも良く感じるのは中高域の張り出しが強いせい? だがしかし、ボリュームを上げるとうるさく感じる。CDよりもボーカルのエコーがきれいに聞き取れる。音の広がりや音楽的なノリはレコードのほうがいい。

などとやっていたら、レコードのA面2曲目の『土曜の夜はパラダイス』にハマってしまった。「オレたちひょうきん族」のエンディングテーマだったらしいんだけど、1982年って言ったらぼくは9歳で音楽には全く興味がなかったし、そもそもウチはドリフの全員集合派だったから記憶にない(笑) アルバム全体に漂うこの時代の勢いというのか当時の香りがなんとなく懐かしくもあり、うらやましくもあり。

AVECはすでに死語

そしてわが青春の1枚、大江千里の『AVEC』を聴き比べ。CDもレコードも1986年に発売されたオリジナル盤。レコードは最近入手してみたらなんと見本盤だった。こっちはまずレコードから聴いてみる。さっきのEPOと同じでやっぱり中高域の張り出しを強く感じつつも、低音のボリュームが大きめで迫力がある。

見本盤!ラッキー

CDにしてみると…なんだかこもったような音。そして低音の解像度というのかなー、音色とか音階がレコードに比べるとハッキリしない。全体的な音の広がりも狭くて、CDだけなら聴けるけどレコードの後だと正直なところちょっと厳しい音質。やっぱり出始めのCDって音はあんまり良くなかったんだね。大江千里のこの辺ってリマスターのCD出てたっけ? 出てないならなんとかしてほしいなぁ。個人的に2000年以降のリマスターCDはどれも音が良くなっていると思う。

シンプル・イズ・ベスト

というわけで、CDとレコードの聴き比べの決着は、基本的にレコードで聴きたいけれど、最近のリマスター盤ならCDでもOKということにした。どちらか安い方、あるいは入手性の良い方で。が、そろそろD/Aコンバーターの買い替えを検討したほうがいいかもしれない。

使い勝手的にアレ

さらにさらに、こっちも前々から気になっていたSpotifyの音質はいったいどのくらいなのかという検証。現状はSurface ProからUSBでATOLLのDAC100seに入力して聴いてるけども、Windowsの通知音なんかも入ってしまうという音質的に最強のモードではないのが気になるところ。Spotifyはプレミアムユーザーだからビットレートは320kbps。対するCDはソニーのSCD-555ESからコアキシャルでDAC100seに入力される1411kbps。

佐藤奈々子の1977年の1stアルバム『Funny Walkin’』で実験開始。こっちは同じ曲を同じタイミングで再生しながらD/Aコンバーターの入力を切り替えればいいから簡単。やっぱりSpotifyの方が平面的な音だね。ボーカルの立体感というのか、声の厚みや陰影はCDの方がいいのがすぐにわかる。でも普通に聞き流す程度ではわからないくらいの差。しばらくSpotifyで聴いていて、CDにした時にやっぱCDの方がいいわーってなる感じ。もしかするとSpotify Connect対応のネットワークプレーヤーとかだったらわからないかもしれない。やっぱD/Aコンバーターを…おっと誰か来たようだ。

タイトルとURLをコピーしました