パイオニアのレコードプレーヤー、PLX-1000でアームの高さ調整を最低にしても水平にならない件を解決すべく、オヤイデ電気のカーボンスペーサーを導入した結果、音が締まって低音が出るようになった話の続き。スペーサーの重量分だけアームの先が重くなったから音が変わったのか、アームが水平になったから音が変わったのかを検証したかったのと、将来的にカートリッジやヘッドシェルを交換した時に、いちいちスペーサーを挟むのが納得いかないとか、あとはやっぱりアーム周辺は軽いほうがいいんじゃないかという思い込みで、ここはターンテーブルを持ち上げてみることも必要ではないかと、毎日考えておりました。
ということはつまり、プラッターの上のゴムシートを厚いものに変更すれば万事解決なんだけども、主に価格的な面で納得のいくものが見つからない。こんなゴムの円盤が数万円もするとか、消費者庁はいったい何をしているのか。お友達にお願いしてアクリル板で作ってもらおうかと思った矢先、見つかりました。なんと本家テクニクスのSL-1200MK4用の「RGS0010A」という6mm厚のターンテーブルマット。サウンドハウスで送料と代引き手数料込みで2,030円!そうだよ、このくらいが適正だと思うよ、ホント。
PLX-1000に付属のものの方(写真左)が、EP盤を取りやすいように途中にもう1段あるくぼみが深いこと以外は、ほぼ同じ見た目。持った感じ、RGS0010Aの方が厚みがある分しっかりしてるけど、材質は多分同じなんじゃないかなぁ。RGS0010Aの直径は290mm。PLX-1000に付属のマットよりも片側1mmくらい大きい。2枚重ねるとかなり高さを稼げるからこれで行こうかと思ってレコードをセットしてみたら、センターのスピンドルの長さがギリギリ。見た目に不安だからやめておく。
ヘッドシェルからスペーサーを撤去して、RGS0010Aに結構前に買ったオヤイデ電気のBR-ONEという1mmのマット(1mmなのにこれも実売2,000円位する)を重ねて、アームの水平を調整。いちばん低くした状態でほんのちょっと尻上がり。カートリッジ側をもう1mmくらい上げたいところだけど、とりあえずこれで再生してみると、やっぱりスペーサーがない方が音の広がりがいい。全体のバランスとして問題ない程度に低音も出てるけど、ヘッドシェルはある程度重い方が全体のまとまりはいいのかもなー。4,000円のスペーサーの前に2,000円のマットに出会えなかった不幸を呪いつつ、今日もレコードにそっと針を下ろすのでありますよ。
<おまけ>
PLX-1000を分解したり、SL-1200とハウリング耐性の比較なんかをしている動画を発見。フォノケーブルからRCAコネクタまではかなり短くまとめられている様子。フレームアウトしててイマイチわかりづらいけど。