ハイレゾ初め。


去年の秋にトライオードの真空管プリアンプ「TRV-4SE」を導入してから、音質的に一皮むけた感のある今のシステムなんですけども、プリメインアンプであるところのATOLLのIN100SE単体に比べると、再生できる音域が広がった気がするわけで。低域に関しては、レコード再生時のサブソニック(レコードの反りや偏心から発生する超低音でウーファーが大きく振動する)で、修理で交換したスピーカーのユニットの慣らしが進んだという可能性もあるかもしれないし、無いかもしれない。

前にもちょっと書いたけど、そんな状況で改めてハイレゾ音源を再生してみたら、これがびっくりするくらい良くて(キャロル・キングの『Tapestry』とかね)、これも真空管プリアンプのおかげかと思ったけど、D/AコンバータであるところのATOLLのDAC100SEが修理で新品交換になってるから、もしかしたらそのせいかもしれないなぁと思ったり。


そんな状況が大晦日からの中森明菜三昧につながっていくわけですが、中森明菜のハイレゾが大当たりすぎて、新年早々1997年の超ヒット作『Buena Vista Social Club』と、アレサ・フランクリンの有名盤『Lady Soul』をハイレゾで購入せしてまして。アメリカのHDtracksってところが、しょっちゅう値引きのクーポンコードをメールで送ってくるんだけども、新年で2割引きっだっていうからさー。カード会社に決済手数料払ってもe-Onkyoで買うよりも安かったし。

雑なのか丁寧なのかわからない
iTunesに直接登録できるようにALACという形式でダウンロードして、出てきたアートワークはなんとDVD-Audioのジャケットと思われるもの。これは…DVD-Audioから抜き出した音源というかファイルそのままなんじゃね? まぁまぁDVD-Audioとして売ってたものならとりあえずハイレゾだろうし、実際に聴いてみて特に問題ないんだけどもなんか気分が良くないよねぇ。アレサ・フランクリンの方も、フェードアウトで音が完全に消える前に切れてる曲があったり、なんだか怪しいぞ。


今年はトレーの開閉に問題のあるSACDプレーヤーをなんとかして、D/Aコンバータをもうちょっと幅広いフォーマットに対応できるものに入れ替えようと思っていたのに、なんかもうこれで一気に冷めてしまった。去年話題になった宇多田ヒカルのハイレゾ(24bit/96kHz)も、どうやら中身は48kHz相当だったみたいだし、どうもハイレゾ方面は信用できねぇんだよなぁ。今後はいわゆるマスターと呼ばれるものが、テープなり何なりで完成しちゃってるものはハイレゾではないって事でいいよね。ハイレゾ環境で録音してミックスしてマスターしたやつじゃないと意味ないっぽいよ。

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