ATOLLのDAC100seとMacBookでハイレゾ音源まで再生できるシステムを構築してまいりましたが、ハイレゾ方面については一旦距離を置くことにするというお知らせ。主な理由は値段やかかる手間ひまと音質的な部分でのメリットがつり合わないこと。最近増えてきたのが、16bit/44.1kHzというCDと同じフォーマットのマスターを24bit/96kHz化したもの。こんなのハイレゾでも何でもないじゃん。その辺の引け目があるのか値段は2,800円とちょっと安い。でもダウンロード販売がCDと同じ値段ってダメでしょ。16bit/44.1kHzのままでいいから1,800円くらいにしてよ。アップサンプリングが必要なら自分でするから。
ぼくをハイレゾから遠ざける事になった決定打が、坂本龍一の『戦場のメリークリスマス』のサウンドトラック。30周年記念盤という位置づけで、リマスター+ボーナストラックを盛って盛ってトータル45曲。そしてお値段は一番高いDSD 5.6MHzでなんと7,000円!坂本龍一というビッグネームにはしゃぐのもわかるけど、さすがにこれはボッタクリだろー。フォーマット1個いくらじゃなくて、1回買ったらどのフォーマットでもダウンロードできるようにするべきだし、そもそもダウンロード販売なんだから、いくら音が良くてもCDより高いというのは納得できない。これ以外でも利権の関係なのか、HDtracksみたいな安い海外のサイトは日本から購入できなくなってるし、このままじゃハイレゾもDVD-AudioやSACDと同じ道をたどるような気がする。
そんなわけで、MacBookに入っていたALACのライブラリーをiMacのライブラリーと統合して、MacBookはハイレゾ音源(手持ちの2タイトル)を再生するときのみ使うことにした。ALACやmp3はiMacからAirPlayを経由してDAC100seで再生することにする。iMacはオーディオとは別の部屋にあるけど、iPhoneのRemoteで操作できるし、何よりもiTunesのライブラリーを二重に管理しなくて済むからスッキリ。音的には結局のところハイレゾどうこうよりも、元々の録音の質によるところが大きい気がする。マイケル・ジャクソンなんてCDの音がすごくいいじゃん。これからはディスクユニオンで中古のCDを漁って生きていく(笑)