今までのシステムに真空管の響きを追加すべく、トライオードのプリアンプTRV-4SEを導入。さらに真空管をJJ Electricのものに交換して、いよいよTRV-4SEに搭載された真空管を使ったフォノイコライザーでレコードを聴いてみる。あれー? 全然ダメじゃん。低音が全然出てないし、なんか全体的に平べったい。フォノイコライザー用の真空管2本がムダになったじゃねーか、と思いながら今まで使ってきたIN100SEのフォノにつなぎ替えてみたら、あれ? やっぱダメだな。
ということは、プリアンプよりも前に原因があるってこと? プレーヤーやカートリッジの水平を確認したり、針圧を変えてみたりしたけど変化はなく途方に暮れる。DL-103ががおかしくなっちゃったのかな? とりあえず、カートリッジを最初のAT100Eに戻してみる作戦を決行しようとしたところ、なんとシェルにカートリッジを固定するネジが片方緩んでいることがわかった。ははーん、原因はこれだな。
一旦お蔵入りにしたオーディオテクニカのMG10を復活させることにする。このままネジを締め直せば解決するけれど、しばらくしたらまた緩むに違いないし、パナソニックのシェルはなんとなく音が軽いような気がしてたし。PLX-1000にMG10とDL-103の組み合わせだと再生中のカートリッジの水平が取れない件に関しては、これまたお蔵入りになっているカーボンスペーサーのいちばん厚いのを1枚だけ挟んでみる。完全に水平にはならないけど、重さとの妥協点ってことで。そうそう、このMG10ってパッケージの箱を分解すると、台座の中に長さの違うアルミネジがいくつも入ってるんだね。もっと早く知りたかった(笑)
組み立てたカートリッジの重さは20g弱。これでもう1回TRV-4SEの真空管フォノイコライザーを聴き直してみたらバッチリOK! しっかりと締まった低音に厚みのある中音域、高域もきれいに出てる。IN100SEのフォノと聴き比べてみると、TRV-4SEの方が若干腰高な感じがするけれど、スピード感やクリアさではこっちだし、DL-103のマットな感じと真空管の艶は相性がいいかも。飽きてきたらフォノイコライザーの真空管だけを交換してみるのもいいかもね。レコードは楽しいけど、プレーヤーは永遠に未完成のままの予感がする。