秋の夜長は部屋にこもってゆっくりと音楽を…と行きたいところなんだけど、今年は(今年も?)いつまでも暑くてエアコンのないオーディオルームで汗だくになりながらいろいろやっているところ。最近はまたレコードプレーヤーをいじりだしてしまってさぁ大変。その前にお盆のころの話なんですけど、去年の11月に交換したSOVTECの整流管が1本お亡くなりになりまして…電源入れてすぐにシュボッという音と共に閃光が。
純正の整流管に戻したけど電源が入らず。電源ケーブルの根本にあるヒューズが切れておりました。これを交換して無事復帰。整流管は販売店の保証があるけれど、納品書を捨てちゃったからアウト。
レコード方面は相変わらずM44Gの勢いのある音がお気に入りなんだけども、気まぐれでDL-103にしてみたらその繊細な感じと立体感が捨てがたい。でも全体的には地味というのかおとなしいのが気に入らない。SACDプレーヤーが安く直ったから、ここはひとつ単体のフォノイコライザーを導入してその辺を解決+ケーブルの抜き差しを無くすという作戦を思いついた。そうなるとTRV-4SEのフォノイコライザーは使わないから、じゃあTRV-4SE自体もいらないんじゃね?ってことで、久しぶりにIN100seだけでいろいろ聴いてみた。だがしかし、買ったばかりのころはあんなに気に入っていたのが、かまぼこ型で全体的にグシャッと絡まった音に感じられてびっくり仰天。そうなるとTRV-4SEは外せないし、そもそも単体のフォノイコを買うほどレコードを聴いたり買ったりしているわけでもないんだから、とりあえず今の環境で設定や組み合わせを詰めてみようじゃないかと。
インターネッツ上で散見する「DL-103には重いシェルがいい」って話を真に受けて、古のMG10にカーボンスペーサーをフル装備。カートリッジの重さが20gを超えちゃってるからアームのおしりにサブウェイトを付ける。この組み合わせ改めて聴いてみると内周での歪みがかなり大きい。取扱説明書でカートリッジの付け根から針先までの長さを確認してみると54mmだって。あれ? SL-1200シリーズは52mmだからてっきり52mmだと思ってたわー。そうなると、MG10とDL-103の組み合わせはオーバーハングが2mm短くなってしまうってことでダメじゃん。それから、カートリッジは20gまでにしてサブウェイト無しの方が無理がなくて良い。
その後いろいろとやってみた結果、テクニクスのシェルに1.5mmのカーボンスペーサーを挟むという組み合わせに落ち着いた。カーボンスペーサーはカートリッジの高さ調整のためもあるけれど、これがある方が音が引き締まっているような気がする。カートリッジとアームの間にあるゴムリングも削除。アンチスケーティングはゼロ。針先までの長さはデジタルノギスでキッチリ54mmに。これで内周の歪みもかなり軽減されて端正な音になった。ある程度音量を上げるとバランスは整うけど、もうちょっと低域のボリュームが欲しいなぁ。