自宅の補修工事でオーディオルームにエアコンをつけたら思いの外快適で、ひたすら部屋にこもっている関係上オーディオの話が続きますが、もうしばらくお付き合いを(笑) この前はRCAケーブルのお話をしたんですが、今回は電源ケーブルです。
タップって壊れるんだ
先々週くらいにフォノイコライザーの電源ランプが点いたり消えたりするようになってしまって、壊れたのかと思って確認してみたところ、電源タップの口がダメになっておりました。こんな事ってあるんだねぇ。で、新しく手配したのがエレコムの「T-NSLK-2610BK」という雷ガード付きの普通の6個口タップ。実売で約1,500円。
最近のオーディオ界隈は電源環境にやたらこだわるのが流行ってるみたいだけど、電子機器はコンセントの交流100Vで直接動いているのではなく、中で直流に変換してそれで動作しているわけで、もし電源ケーブルやタップで音が変わるならば、それは電源回路の性能がよろしくないということになってしまう。
実は、オーロラサウンドの人が何かの動画で「電源ケーブルで音が変わる」って言ってたのを聞いて、ちょっと前に実験をしていたのでありました。5,400円で単体販売もしていたラックスマンのフォノイコライザーE-250に付属の電源ケーブル「JPA-10000」を、オーロラサウンドVIDA primaで標準添付の電源ケーブルと聴き比べてみた…んー、変わらないけど? その後、1週間くらいかけてアンプやネットワークプレーヤーでも試してみたり、タップ経由じゃなくて壁コンセントに直で挿したりしてみたけど、音の違いは感じ取れなかった。うちの機材は優秀ですな(笑)
なごり
もうひとつ、コンセントの極性について。壁のコンセントの左の穴が右よりもちょっと大きくなっているのはご存じだろうか。この左側がアースになっていて古のオーディオ界隈ではプラグの向きを合わせないといけないことになっていた。ぼくのところだと1994年発売のパイオニアのDAT(D-05)は、説明書に音質向上のためにコンセントの向きを合わせるようにって書いてある。ちなみにラックスマンのE-250の説明書にはマークを左にすると「正しく設定されます」とだけ書いてあって、件のケーブルにもアース側を示すポッチが付いている。
検証結果
最初に戻って新しく買ったエレコムのタップなんですけど、差込口が90度回転していてどっちがアース(左)なのかわからないではありませんか! 最近の機器はアースなんて関係ない設計になっているからどうでもいいっちゃあどうでもいいんだけど、極性指定されているDATのために検電ドライバーを買ってみた。アースじゃない方(つまり右)に差し込むとLEDが点灯するってやつ。
調べた結果、アースは思っていたのと逆側だった。せっかくだから全部の極性を合わせようと思ったところ、DATとラックスマン以外の電源ケーブルには極性を示すような記号が見当たらない。そもそもテクニクスはスイッチング電源だし、マランツのネットワークプレーヤーNA6006の説明書にも極性の説明は無い。DATをコンセントの向きを変えて音が変わるかやってみた…が、結局違いはわからない。よく言われる(何かしらの)ノイズはアンプのボリュームを最大にしても全く聞こえない。というわけで、少なくともぼくの環境では電源ケーブル等々にこだわるのは意味がないという結論を得た。